ロゴ

> home > ロータリーとは > ロータリーの歴史・日本編

ロータリーの歴史/日本編
福島喜三次

福島 喜三次(ふくしま きそじ)/1881〜1946

日本人第1号のロータリアン。そして、ロータリークラブを米山梅吉に紹介し、彼とともに日本にロータリークラブを創設した人。佐賀県の有田出身。三井物産に勤め、1905年渡米、1915年にダラスRCに入会。1920年帰国し東京RC創立会員になったものの、大阪転勤により1923年、大阪RC創立会員ともなりました。この年に関東大震災が発生、彼はクラブ幹事として、世界の各クラブからの救援物資を東京へ輸送するなど、大活躍しました。大変誠実な人として知られ、座右の銘は「利他即自利」。


***現在、福島喜三次氏の読み方には二説あります。「きそじ」と「きさじ」です。所属の東京RC会員名簿などの公式書類には常にローマ字で「Kisoji」とあるのですが、ご遺族によれば「きさじ」が正しいとのこと、また子どものころ福島氏は地元では「きそっしゃん」と呼ばれていたと言われ、今となってはどちらが正しいのか、確定できません。よって二説を提示するにとどめます。

米山梅吉

米山 梅吉(よねやま うめきち)/1868~1946

日本のロータリーの創始者。よって、日本ロータリーの父「Father of Rotary in Japan」と称されます。1868年2月4日、大和国高取藩の和田氏の三男として東京に生まれ、父の死後、母の故郷の静岡県長泉(現米山梅吉記念館の所在地)に移り、中学生まで、ここで過ごします。1883年上京し、1887年、米山家に養子として入籍。同年渡米し、学問を修め1895年帰国後、三井銀行に入行しました。その後1928年の渡米中、ダラスロータリークラブ(RC)のロータリアンになっていた福島喜三次の紹介により、彼はロータリークラブと出合いました。そして帰国後の1920年10月、米山梅吉は東京RCを創立し会長に就任しました。幹事は福島喜三次です。これが、日本のロータリークラブの第一歩となりました。その後、彼は1924〜26年度国際ロータリー(RI)のスペシャル・コミッショナー、1926〜27年度RI理事(日本人初)、1928〜31年度第70地区(当時)ガバナーなどを歴任しています。文筆に優れた彼には、ロータリー関係の主な翻訳書に、ポール・ハリスが著した『ロータリーの創設者ポール・ハリス』、『ロータリーの理想と友愛』(原題は『This Rotarian Age』)があります。また1952年、東京RCは彼の功績を記念し、日本で学ぶ外国人留学生に対して支援を行う「米山奨学制度」を構想しました。現在の「ロータリー米山記念奨学会」です。彼は1946年4月28日、長泉にて逝去。お墓は記念館近くと横浜市の総持寺の2か所にあります。

芝 染太郎

芝 染太郎(しば そめたろう)/1870~1949

日本ロータリー史上最悪の受難期とされる1938〜40(昭和13~15)年代に、日本のロータリークラブの「専任幹事」を務めた人。愛媛県の吉田出身で、東京RC会員。「英語の達人」であり、昭和初期には『Japan Times』の社長でもありました。1936年6月には、全権を委任され、一人アメリカのクリーブランド国際大会に出席。得意の英語を駆使して、日本ロータリーの生き残りを賭け「日満ロータリー連合会」を誕生させたことで、知られます。

東ヶ崎 潔

東ヶ崎 潔(とうがさき きよし)/1895~1992

日本から出た初のRI会長(1968-69年度)。会長時のテーマは「参加し敢行しよう!(PARTICIPATE!)」。1949年、東京RCに入会。1957―58年度第355地区ガバナー、1963―64年度RI理事。米国サンフランシスコ生まれの彼は、戦後、ロータリーの先達者・芝染太郎氏と同じく、Japan Times社長を務めました。国際基督教大学の創立者の一人でもあります。「ジョージ」という名で、世界中のロータリアンに親しまれました。

向笠 廣次

向笠 廣次(むかさ ひろじ)/1912~1992

日本から出た二人目のRI会長(1982-83年度)。国際的にも著名な精神科医でした。テーマは「人類はひとつ 世界中に友情の橋をかけよう(MANKIND IS ONE Build Bridges of Friendship Throughout the World)」。 1982年、ボカラトン国際協議会で「人類は疑いもなくひとつの家族です。さあ、皆さん、左右にいるオジサンやイトコと初対面のあいさつをしてください」と述べたのは有名。1967-68年度第370地区ガバナー、1878-80年度RI理事などを歴任。生まれは福岡県の久留米市。大分県・中津RC会員。

田中 作次

田中 作次(たなか さくじ)/1939〜

日本から出た三人目のRI会長(2012-2013年度)。
テーマは「奉仕を通じて平和を」
経歴:
1975年 八潮ロータリークラブ創立会員
1994-1995年度 第2770地区ガバナー
2003-2005年度 国際ロータリー理事
2006-2010年度 ロータリー財団管理委員
株式会社ダイカ会長、全国家庭紙同業界連合会会長、八潮氏商工会副会長を歴任。埼玉県・八潮RC会員。

※本文並びに画像は、国際ロータリーの記事を引用しています。